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よさこい研究界の祖・再び!!

ようやく手に入れました。
初めてよさこい研究を世に出した東大名誉教授・伊藤先生の昨年出された論文をようやく手に入れました!
帰りに嬉々として、一気に読んでしまった私です。
伊藤先生は1986年に初めてシンポジウムのコメントという形で「よさこい祭り」に触れられました。そのときのコメントが翌年文章として世に出され、よさこい研究が始まったというわけです。
そう、今年はよさこい研究20周年の節目の年でもあるわけです。
しかし、先生のご専門は韓国を中心とした東アジアの祭礼研究。
この文章の後、一度も論文を発表されていませんでした。
しかし、昨年伊藤先生が東大を退官されるに当たり出版された論文集に先生が執筆されたよさこいの論文が掲載されることになったのです。
(正確に言うと、シンポジウムでお話された内容を論文にまとめられています)
この論文には高知の成り立ちから現在まで、札幌でYOSAKOIソーラン祭りが始まってからの展開、よさこい祭りの特徴が書かれています。
今までありそうでなかった、「既存の祭りとよさこい祭りにおける権威構造の比較」のモデルやら、参加を通した市民形成など、伊藤先生独自の世界が展開されています。
特に「よさこい方式」の祭りの最大の特徴は「参加」であるといえると言われています。
私も同感です。
先生がまとめで述べておられる、
「つまり、現場の実践のほうが常に先行していて、誰もが遅れており、ゆえに皆がそれぞれに自覚を迫られているのだといえるでしょう」
この一文がよくよさこいのことを表しているような気がします。
(前後の文は文章を読んでみてください)
平易な文章なので、それほど気難しくならず読む事ができると思います。
「東アジアからの人類学―国家・開発・市民」というタイトルです。
アマゾンにはあと1冊あるみたいですよ。
ただ、この論文以外はよさこいの論文ではないので、それ以外に興味がないとしんどいかも…。

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