ニッチ産業?よさこい研究界の新作論文

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みなさん御存じのとおり、私は大学・大学院とよさこいの研究をしてきました。
現在もその延長上なのか、一つしていることがあります。
それは、よさこい論文の収集です。
ここでいうよさこい研究界は、よさこいの学術論文を書かれている人たちや、専門雑誌に論文を書かれている方と思ってください。
よさこい研究界は、片手では足りないが両手では余るぐらいの人たちしかいないと思いますが(苦笑)、毎年数本のよさこい論文が発表されています。
昨年も何本か発表されました。
その中でも特にすばらしいのが、琉球大学の伊藤先生の近著「文化人類学で読む日本の民俗社会」の中の一章である「市民、よさこい祭り」という論文です。
伊藤先生は韓国研究がご専門ですが、よさこいにも大変お詳しい先生です。
よさこい研究界では、はじめてよさこいを論文にして発表された方として有名です。
また、高知の全国大会では審査員も務められている方です。
詳しくは読んでいただきたいのですが、ここでは私の研究とも重なる「地域と交流」の節より、興味深い一文を紹介します。
「その活動や交流の枠組みは、もはや従来のように閉ざされた領域内での共同性を前提とした地域という概念では捉えられなくなっており、社会の活性化にとっても地域という概念自体を問い直さなければならなくなっているのである」
北海道内のチームにおける地域交流に関して書かれた部分に書かれていた一文です。
みなさんにも思い当たる部分があるのではないでしょうか。
インターネットの普及でどこにいてもいろんな地域のみなさんと気軽に交流できるようになりました。
車や電車で移動することで、じかにみなさんとお会いできるようになりました。
このような頻度の高い地域交流は、今までにみられなかった現象なのではないでしょうか。
これ以外にも、よさこいの特徴がたくさん書かれています。
昨年12月に発売された本で、アマゾンにもあるみたいです(私は図書館で借りました)。
全編大変興味深いことが書かれていますので、ぜひおすすめします!!

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