パークに行ったら、あのアトラクションでキャーキャー楽しんで…。
と、お友達と楽しむ分にはそれでも問題ないと思いますが、もっと楽しめる方法がありますよ!
それは、パークのバックグラウンドストーリーを知ること。
パークのアトラクションからレストラン、ショップ、はてまた通りまで、何らかのストーリーを持っています。
今回はそのうちごく一部をご紹介!
(1)タワー・オブ・テラー(シー)
ニューヨークにある、世界的な文化財収集家であるハイタワー3世が世界中から集めた珍しい品物を展示しているホテルハイタワー。
これらの珍しいものを前に、ハイタワー3世は記者会見を開きました。
そこでハイタワー3世は、南洋で集めたという「シリキ・ウトゥンドゥ」をという偶像を粗末に扱ってしまいます。
しかし記者会見後、ハイタワー3世は忽然と姿を消します。
最後に目撃されたのはホテルのエレベーター。
乗車した直後、エレベーターから爆発音がしたのですが、ハイタワー3世の姿はありませんでした。
エレベーターに残されたのは、シリキ・ウトゥンドゥのみ…。
のちにニューヨーク市保存協会による保存活動が行われ、一般の人たちにも見学ツアーが行われるようになりました。
私たちがアトラクションに乗れるのも、その見学ツアーがあるからなんですよ。
あ、エレベーターにはお気をつけあれ…
という感じのアトラクションです。
ここで海外パークに通じる豆知識を2つ。
実はアメリカにも同じアトラクションがあるのですが、こちらは設定が異なります。
アメリカでは、アメリカ版「世にも奇妙な物語?」のテレビ番組・「トワイライトゾーン」がテーマになっているんですよ。
日本人には馴染みが薄い番組ということで、シーではオリジナルストーリーが作られたという珍しいアトラクションです。
設定が違うともちろん中も違いますよ(落ちるのは共通ですが…)。
もしアメリカに行く機会があったら、ぜひぜひ。
また、このアトラクションは香港の「ミスティック・マナー」というアトラクションとも深い関わりがあります。
ハイタワー3世も、「ミスティック・マナー」のヘンリー卿も、どちらも世界中の文化財を収集している人たちの集まりである「S・E・A」のメンバーなんですよ。
ヘンリー卿も、世界中の珍しい品物を集め、アトラクションにて展示しています。
香港の「ミスティック・マナー」のアトラクションに入ると、「S・E・A」メンバーの記念写真があるので探してみてくださいね。ハイタワー3世もいますよ。
ちなみに、香港のはタワー・オブ・テラーのような絶叫マシンではないので、落下や回転が苦手な方でも安心です(高所恐怖症の私でも乗れます)。
(2)トゥーンタウン(ランド)
ディズニーの仲間たちが住む街・トゥーンタウン。
元々カリフォルニアのディズニーランドでは、多忙なミッキーたちがパークの近くに住みたいと、パークに隣接するオレンジ畑をキャラクターの住む街にできないかと提案したそうです。
その後、街が造成され、ゲストが誰でも来れるように開放したのがトゥーンタウンと言われています。
東京のトゥーンタウンにもミッキー、ミニーの家などキャラクターたちが住む家が立ち並んでいますね。
どこのお家もキャラクターの個性を生かした特徴的なお家になっています。
ぜひ観察してみてください。
また、家が立ち並ぶエリアとは別に商店や役所などが並ぶエリアもあります。
ここには3匹のこぶたが営む強風でも吹き飛ばされることのない家を建てる会社「スリーリトルピッグ・コンストラクション・カンパニー」や、3匹のこぶたのわらの家や木の家を吹き飛ばしてしまったオオカミ・ビックバッドウルフの営むひと吹きで家を解体する会社「ハフィン・パフィン・レッキング・カンパニー」などがあります。
しかし3匹のこぶたの会社は成功したものの、強風でも吹き飛ばされない家が建ってしまったため、ビックバッドウルフの会社は成功できなかったとか…。
でも、映画の街・トゥーンタウンでは、アニメーションの撮影時に強風が必要になるので、ビックバッドウルフはようやく成功できたそうです。
ここには、他にもいろんなキャラクターの商店があるそうですよ。
トゥーンタウンの奥の方にありますので、行ったら探してみましょう。
(3)ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ(シー)
昔は小さな漁村だったメディテレーニアンハーバー。
ここの奥にある要塞(フォートレス・エクスプロージョン)に世界中の探検家や冒険家、研究者が集まってきました。
要塞が世界的な学会に譲渡されたためです。
ここで研究される海洋技術などに誇りを持っていた、村の大地主であるザンビーニ兄弟、私財を投じてホテルやレストラン、商店などを次々に整備していきます。
それが現在のメディテレーニアンハーバーになったというわけです。
ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテは元々ワインやオリーブの圧搾所として使われていたところを、兄弟の名前を冠したレストランに改装しました。
そのため、中にはそのころの名残りである醸造の様子も見られますよ。
また、レストランの周辺にはぶどうやオリーブの栽培も行っているので、ぜひ見てみましょう。
レストランを正面に見て左側に広がっているのがぶどう畑です。
また、近くの「ディズニーシー・トランジット・スチーマーライン」からはワインの輸出を行っていた名残りも見られますよ。
アトラクションを待っている時に探してみてください。
今回ご紹介したのはごく一部ですが、パークにはすべてのアトラクションにこのようなストーリーがありますよ。
その一部はパークの公式サイトの各アトラクション・レストラン紹介のページや、ものによっては公式ブログに掲載されているので、見てから行くとより理解が深まると思います。
ぜひ、パークに流れるストーリーを感じながら、歩いてみましょう。
次は…、もしかしたらこういう機会もあるかもしれない。
体が不自由な方でも楽しめる!パークの楽しみ方です。