21冊目はこれまでの書とはかなり趣の異なるものにしました。
それが「旅する作曲家たち」という本です。
私も旅が好きですが、音楽家たちはどんなところに旅をしていたのか…?
21.「旅する作曲家たち」コリンヌ・シュネデール著
本書はフランスの音楽学者による、音楽家たちの旅について書かれた本。
演奏旅行はもちろん、余暇や研究旅行にも多く出ていたらしい。
その中で何を見聞きし、曲に反映していったのかが記載されている。
旅の目的だけでなく、インスピレーションを得たという意味で移動手段やどこへ行ったかにも注視しているのがポイント。
(1)問い
・なぜ音楽家は民俗音楽に興味を持ったのか?
・旅の動機は?
・余暇は何をしているのか?
(2)問いの答え
・民俗音楽に興味を持つきっかけは、自身のルーツの再確認や民俗音楽を自身の中に取り入れたいなどの理由から
・記録できるようになったのも大きな要因
・旅の動機は、
自身の作曲技術や演奏技術を輸出するため
自分の持っていない民俗音楽の技術を学びたい
好奇心
変化を楽しみたい
などが要因。比較文化的要素を持っていた
・余暇は実際に何をしていたかというと、純粋に休むことと曲作りをすること、物見遊山もしていた様子
(3)答えを生かす
・違いを浮き彫りにすること、その違いを自分の血肉にすることが重要
・目的は様々だが、違いに出会うことが創作に反映
(4)Baby Step
違いをあぶり出す問いを自分の中に問いかける
私も研究者のはしくれなので、最近違いを浮き彫りにして書くというのを頭の中に入れてやっていなかったかも…。
違いを明確に書くことで、より役立てるものを作れるのかな。
よりスイッチが入った気がします。